超時空の夜

作家/ちいさな出版社「世瞬舎」代表 

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

世瞬Vol.3制作中

出版社といえば文芸誌、そんな一種のあこがれがありました。講談社さまの群像とか、河出書房さんの文藝とかです。 うちの文芸誌『世瞬』は、Vol.1、2ともフリーペーパーとして発行したのですが、内容の充実を求めて今回からちゃんと有料誌にしようと考えてい…

赤入れ

最近特に気を張ってやっている仕事は原稿の赤入れなのだが、こちらはとてもやりがいがあるというか、いい作業だ。 同時並行で進めている二作、それぞれまったくちがう作風の小説である。作家さんの文体もまったくちがう。 文章に同じものはひとつとしてない…

走る馬の脚

真実、事実などという言葉を見るにつけ、思い出す話がある。 ある画家が、走っている馬の絵を描いた。 ところが、同じ時間に同じ場面を連続写真で撮影してみると、撮れた写真のどれひとつとして、画家の描いた絵と同じ瞬間はなかった。画家の描いた絵は、実…