超時空の夜

作家/ちいさな出版社「世瞬舎」代表 

2023.10.29

 夢からヒントを得ることが多いです。場合によってはほとんど答えにもなっているかもしれません。大体において私の人生は、まず直観が先にあり、それを言葉で再現していく試みに近いです。

 

 私は銃で撃たれて倒れた者でした。拳銃ではなく兵士が用いるアサルトライフルで腹から胸までを5、6発撃ち抜かれ、それも至近距離なので、現実ならまず間違いなく身体の原型もとどめぬまま即死だったかと思います。

 同時に、私はその後続で様子を伺っている記者グループの一員でした。私は事態が片付いたあとに現場の状況を記録したり、その後会社にもどって原稿を書いたりしていました。

 この二人はもちろん他人同士なのですが、はっきりと意識の持続があって、記者は死んだ男の痛みや恐怖を覚えていました。突入する瞬間に死を覚悟したことなども覚えています。死んだかもしれない男の方も、その後、彼の一挙手一投足を記録している男がいて、それは自分だったと確信しています。

 

 これらの示唆は私にとってとても大事なことで、隣人についての考察にまたひとつピースが加えられました。

 隣人は自分の資本を脅かす敵である、この教えはとてもいけませんが、子どもを見てさえも、やはり自分がまず満たされていなければ隣人を愛することはできないのかなぁ、とも感じるし(お菓子が余っているとすごく気前がいいです)、それは足し算・引き算のような単純なものではなくて、やはり円環のごとく相互に循環しているものかもしれません。

 

 彼は自分なのだ、と思えるということです。

 インフルエンザは、自分としては気のせいだったみたいで、みなさんだんだん回復しています。よかった。

 

 

【神谷京介にコーヒーをおごってみよう】

ko-fi.com

 ko-fiという投げ銭サービスです。PayPalがあれば利用可能だと思われます。いただいたサポートはとりあえず名のとおりコーヒー☕一杯分ほどの休憩をさせてもらうために使いたいです。ドル表記ですが日本円換算で普通に支払えます。

 

 もっと巨大なお金はちゃんとお金を持っているところからもらおうと、また不穏な計画を立てていますがそれはそれで別途進めていきます。ko-fiで生計を立てようなどと考えてはいません。気軽なチップ文化が日本にも広まればいいかなという願望も込めて、いつもどおり、隣を気にせずとりあえずやってみるの精神で。