超時空の夜

作家/ちいさな出版社「世瞬舎」代表 

第2話「生徒会長の悪戯な誘惑」の話 もしI(もしも世界から「I love you」という言葉が消えたなら)

 

『もしも世界から「I love you」という言葉が消えたなら』、通称もしIは、百瀬七海さん著、全6話の青春恋愛・短編集です。

seishunsha.thebase.in

↑のオンラインショップから「購入予約」ができます。到着日は、発売日当日の5月26日を予定しています。

 

【もしI 目次】

Prologue
第一話「星に願ったロマンス」 
第二話「生徒会長の悪戯な誘惑」 ▶今日はこちらご紹介します
第三話「愛してキス、恋してきゅん」
第四話「月夜の下で抱きしめて」
第五話「いちごミルクレボリューション」
六話「たったひとつの恋

 

 この高校の生徒会長、坂口康史(さかぐちやすし)は、成績優秀、スポーツ万能、笑顔が爽やかでだれに対しても優しい。まさに生徒会長にふさわしい人望の持ち主なのですが、クラスメイトでありこのパートの主人公、青柳凛花(あおやぎりんか)は、そんな康史のとある欠点(?)を知っています。それは、彼がキス魔(!)だということ。

 

 校門の前で、いつもちがう女の子とのキスを見せつけられている凛花は、そんな康史をサイテーと断じちゃいます。しかし、康史は凛花を「たったひとりの特別な女の子」と呼び、(≧∇≦)なアプローチをつづけていくのでした。

 

 学校にただ一人の生徒会長という特権と人望を大いに行使していく康史の熱心なアプローチが前半の見どころです。

 そして、凛花の幼なじみの湊からの想いや、生徒会のメンバーで康史に片想いしている香里など、いくつかの関係を経て、凛花と康史はそれぞれの「好き」の想いに答えを出そうとします。

 

 康史のキャラはすごく好きです。みんなの信頼を集めているのに、凛花には俺様系(??)で誘惑していくとことか。でも実は真っ直ぐな想いを秘めています。

 これは六話すべてに共通していますが、凛花もですが、けなげなほど純粋でひたむきで、きっとこの気持ちを忘れちゃいけないんだろうな、と、はっとさせられますね。

 

 さて、この二人が紡いだ「I love you」に代わる言葉とは? 

 と、予告風におわります。