世瞬舎です。
ようやくこちらの本の告知ができてうれしいかぎりです。
新作ができました。
百瀬七海さん著の短編集『もしも世界から「I love you」という言葉が消えたなら』。
発売日は、約20日後の5月26日(木)です。
少し長めのタイトルなので、私たちは『もしI』と呼んだりします。
定価1,540円(本体1,400円+税)
単行本サイズ、本文240ページです。
世瞬舎オンラインショップ↑では「購入予約」ができます。
事前にご購入いただければ、26日着予定でお送りします。
また、発売直後の5月29日(日)、文学フリマ東京にて販売会を行います。こちらにもぜひ遊びに来てください。文芸誌『世瞬Vol.3』もあわせて販売します。
※こちらはまた後日紹介いたします。
私のブログでは、これから発売日にむけて、各話の紹介や制作過程の紹介などを、小分けに小分けにで(笑)お伝えしていきます。七海さんのnoteやこちらのブログを読んでもらって、ぜひ、この本のお迎えをごゆっくり検討いただければ幸いです。
小出しの一発目ですが、まずは、百瀬七海さんという類稀な作家さまに出会えた感謝から書くのもいいかもしれません。
「この人の本を読みたい」と思ったのが、お声がけしたきっかけでした。七海さんとはnote時代から交流もあって、いくつかの企画でご一緒(?)したこともあります。
ご自身でもかねがね、本を出すのが夢、とおっしゃっていたことも印象にありました。そして、七海さんの作品から放たれる生のエネルギーというか、外に広がっていく力も、これから新たな船出をむかえる世瞬舎には必要でした。
本作の原稿制作は、校正会社さんの校正なども受けてコツコツコツコツ進めていきました。
言葉へのこだわりは、その作家さまの意志そのもののようで、とても美しいです。
七海さんは、まっすぐ、という言葉を「真っ直ぐ」と、あえて漢字で書きます。
これはとても象徴的です。
胸に秘めた想いを真っ直ぐに伝え、叶えるべくひたむきに力を捧げる。そのようなエネルギーの発露が、七海さんの作品と、そこに生きる子たちにあらわれています。
ただし、それができれば苦労しないのもまた事実でして、私たち大人はそのことをよく知っています。だからこそ、物語という表現領域があるのだとも感じます。
ここに描かれる物語はまぶしいほどに純粋で、私のような澱んだ大人にもたしかに響きます。また、今現在を同年代で過ごしている方にも同じだと思います。6話それぞれ、個性的でかわいらしい男の子、女の子が登場します。まぎれもなく命が吹き込まれていて、読んでいてとても楽しいです。
各話においては、この子たちが自身の想いを相手に伝える、というのが重要なパートになっていますが、少し作者の気持ちにせまるならば、「想いを伝える」これこそ、七海さんが自身の小説において伝えたいおおきなテーマなのでしょう。というか、そう教えてもらいました。
この『もしI』の制作期間は楽しくもあり、大変でもあり、そのうらみつらみ(冗談)をこれから小出し小出しでブログに投稿していくのですが、まずは、この本が、七海さんの真っ直ぐな想いに引っ張られてつくられていったのだと伝えたかったです。
明日からはまたもしIに関する別の話をしていきますね。
ぜひ手に取っていただき、楽しんでくだされば幸いです。