超時空の夜

作家/ちいさな出版社「世瞬舎」代表 

制作の裏側の話 もしI(もしも世界から「I love you」という言葉が消えたなら)

 百瀬七海さんの書籍デビュー作『もしも世界から「I lobve you」という言葉が消えたなら』。通称 #もしI 。甘酸っぱい青春の瞬間、「I love you」の想いを伝える六つの短編小説集です。

 

seishunsha.thebase.in

 発売日は明日、5月26日。ちなみに現在でも「予約購入」ができます。
※発売日以降も販売ページ・価格等は変わりませんので、ごゆっくりご検討ください。

 

 

 今日は出版社らしく、制作に携わった方々の紹介や、編集の仕事を振り返って思ったことなどを書いていきます。

(敬称略)

 

 

イラストレーション: fifi anka 

https://fifianka.tumblr.com/post/661856396611141632

fifianka.tumblr.com

 表紙、各話ごとの扉ページのイラストを制作いただきました。

 七海さんの本をつくろうという構想の段階で、fifiankaさんの絵がぴったりだろうな、と考えていました。はたしてそのとおりで、もしIの世界をみごとイラストに昇華してくれました。fifiankaさんの絵は表情がとても豊かで、親しみやすいタッチながらも繊細。扉絵での、一人一人の個性にも注目です。

 

 

書籍デザイン: next door design 

n-d-d.jp

 装丁、本文ページのデザインは、next door designさまに担当いただきました。原稿を読み込んでいただいた上で、世界観にぴたりと合うすばらしいデザインを提示いただきました。私たちが本格的な商業出版がはじめてなのもあり、専門用語含め、いろいろと教えてもらいながらの制作でした。その節は、根気強く付き合っていただけてほんとうに感謝です。

 

 

組版制作: BUCH+ 

buch-plus.jp

 nddさまでデザインいただいた本文フォーマットへ原稿を流し込み、組版(本文ページ)を制作いただくお仕事を担当いただきました。nddさま同様、わからないことを聞きつつ、根気強く答えていただきつつの作業でした。とてもきれいに文字を組んでくださりました。

 

 

校正協力: 鴎来堂

www.ouraidou.net

 校正・校閲とは、作家さまが書いた原稿をチェックし、誤字脱字や文章作法のチェック、ファクトチェック(固有名詞とか)などを行う作業です。約10万字の原稿なのでチェックも大変ですし、小説ということで作家性を崩すこともできません。絶妙な難作業ですが、定められた納期の中、すばらしい仕事をしていただきました。

 

 

印刷・製本: シナノパブリッシングプレス

www.shi-na-no.com

 最終的な受け渡し先である印刷所さま。納品いただいた本は印刷・製本ともすばらしくきれいで、ページもめくりやすいし、もうちゃんと美しい本でした。もちろん、印刷に取り掛かる以前のやりとりもたくさんあり(仕様の決定や、金額、入稿データのチェックなど)、たくさん学ばせていただきました。

 

 

 

 

編集・出版: 世瞬舎

seishunsha.amebaownd.com

 自称17才の自宅警備員(社長)、和風ツナマヨおにぎり(マネージャー)の二人でやっている出版社。

 

 今回制作を振り返ってみて「編集者の仕事ってこんな感じなのかも?」というのが少しわかったというか。

 本というのはまさに建築工事のようです。それぞれが作業を分担しつつ、ひとつの建物を建てるのを目指していく。編集は、その現場監督のような役割なのかなと思いました。

 まあ、うまく現場管理できてたかというとそうでないことは、まちがいないです。「ゲラってなんですか」って聞いてたほどです。

 それぞれの工程での、プロとしての仕事ぶりを見せていただき、教えられてばかりで申し訳ないと思うほど勉強しっぱなしでした。またそんな中でも、世瞬舎、そして七海さんの本としての想いやこだわりを汲んでくださり、こちらから伝えることも真摯に聞いていただきました。あらためてみなさまがたに感謝申し上げます。

 

 すばらしい本に仕上がり、この世に出された(出版できた)ことは奇跡のようで、大変ではありましたが、やりがいという言葉でおさまらないほどのなにかがありました。

 

 これから大切にとどけていくことを約束します。ありがとうございました。

 

 ではまた、明日の発売日にお会いしましょう~。

 予約購入いただいた方、早ければ明日にはとどくと思います。

 #もしI #百瀬七海 つけて開封写真などくだされば、とてもとてもうれしいです。